2007-01-01から1年間の記事一覧

Fairytale of New York

休みなく仕事で、久しく逢わず恋しいはずの人にイラついてばかりいるクリスマスだが、フレッソンのケーキは死ぬほど旨い、なんて酷い文。だけど今はこれが精一杯の日記。あとはこれ↓を載せるぐらいしか(ぶつっと切れるのが難だけど)。 ちなみにフレッソン…

Les Wampas

Les Wampas“Tutti Frutti”LP('86) すごく久しぶりにWampasを聴いてシビれていた。比喩じゃなくて文字通り痺れてて、眉間のあたりがクラクラするから目をぎゅっと閉じていたんだ。その痺れはA面の1曲目“sha la la”のイントロから既に始まって、つまり、音楽…

精神感応

きっかり11ヶ月前の日記です。 - たとえばアンテナのようなものがあって、周波数が合う人の思考がリアルタイムで分かったりする。近しい友人やきょうだいと、同時に同じことを考えたり、同じ歌をうたったりするとか。好きな人が寝込んでいるビジョンが脳裏に…

How does it feel?

「泊まっていってください。」 という懇願を振り切って帰宅すると、母が『風に吹かれて』を聴きながら夕食の仕度をしていた。私は驚き、一体どういう訳かと台所の隅を見やると、そこには災害時用の、懐中電灯とラジオが一体化したものがあり、『風に吹かれて…

Radio On

ヴィム・ヴェンダース PRESENTS レディオ・オン [DVD]出版社/メーカー: トランスフォーマー発売日: 2007/09/07メディア: DVD購入: 4人 クリック: 18回この商品を含むブログ (8件) を見る デヴィッド・ボウイのヒーローズは言わずもがなの大名曲で、それをバ…

Don't Come Knocking

アメリカ、家族のいる風景 [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2006/08/25メディア: DVD購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (59件) を見る 西部劇だカウボーイだと思ったら、それは単なるメタ映画(映画内映画)であった。まんま…

Tim Burton's Corpse Bride

ティム・バートンのコープスブライド 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/03/03メディア: DVD購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (221件) を見る 死者、異性人、奇形、禁断の恋、ブラックユーモア・・・そんなも…

Soledad

Soledad/MANO NEGRA このヴァージョンはたぶん、フランスのコンピCDにしか入ってないと思うんですがすごく好き。アルバムヴァージョンももちろん大好き。これは公式PVではなく、どなたかが曲に合わせてディズニーの短編アニメを編集したみたいです。使用さ…

I don't want to grow up

先日ここで、ジム・ジャームッシュ監督について「結構PVを撮ってるようですが、」と書いた手前、もう一つくらい載せないといかんと思い、これを選びました。泣きメロだし。Tom Waits“I don't want to grow up” Directed by Jim Jarmusch 小さなステージで小…

Raymond Crowe“A Wonderful World”

二十歳前の頃に落語にハマったことがあって、それに伴ってラーメンズやイッセー尾形なども好きになっていった。舞台装置ナシで「体ひとつで表現する」ということと、「舞台が持つ一回性」に惹きつけられたんだと思う。それとどちらが先だったか覚えてないけ…

上で「凄い人は凄い」と書いたのは、黒川紀章の死を受けてのものです。選挙のときの彼なんてほんと、滑稽だったと思うけれど、自分の死を悟って全部やり切ったのかなあ、なんて思いますね。我が人生に悔い無し、なんて絶対言えないだろう私。

Steady, As She Goes

私これでもね、過去を顧みて反省したりもするんです。たとえばここで書いてる文とか、だいぶ前に書いた映画の感想とか引っ張り出して読んでみて、やはり私は寝ている間に見る夢に興味があるというか、引っかかってるなあとか、気づいたりするとかそういうこ…

未来世紀ブラジル

未来世紀ブラジル [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2004/11/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 102回この商品を含むブログ (167件) を見る 不可解だ。なぜ142分も飽きなかったんだろう。なぜSF映画にサンバの名曲『ブラジル』…

Frank Miller's Sin City

公開当時だったらきっとこの映画は観なかったし、感想を書く気にもならなかっただろう。なぜなら特別素晴らしい映画なわけでも、個人的にすごく好きなわけでもないからである。だけど「どうでもいい」とは言えない。映画でなくとも、面白いけれど意味が無い…

細江英公『おとこと女』(復刻版)

店内BGMが良かったのでスキンヘッドの店員さんに尋ねたところ、私物なんですけど、と言ってCDを見せてくれた。帰宅してから検索したけど、ちゃんとメモしなかったせいで見つからなかった。後悔したけどすぐに忘れた。忘れられなかったのは、その店にあった写…

Život Je Čudo

ライフ・イズ・ミラクル [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2006/04/05メディア: DVD購入: 4人 クリック: 29回この商品を含むブログ (64件) を見る私は「戦争映画」が嫌いだ。 正義なんて嘘臭い。 愛する人には死んで欲しく…

栽培

高速道路のジャンクション。北に向かう道路に入るとき、左に光の畑が見えた。その場所は道路からだいぶ離れており、木が視界を遮るので車の中から見えるのは一瞬だ。周りには何もなく(もしかしたら田畑なのかもしれないが、暗くていつもよく見えない)、そ…

Burning Lights

これを忘れていましたね。フォトライフの名前の由来はこの曲です。 アキ・カウリスマキ監督『コントラクト・キラー』のワンシーン。 この曲と、同じくジョー・ストラマーによるエンディングテーマの2曲入りサントラ7吋が、フィンランドのみの製作で発売され…

うちが賃貸している建物の屋上で、虹を見た昨日。 アーチどころか線にすらなっていないけど、 肉眼では緑色も青色も見えたし、紛れもなく虹です。 不思議だー 何故そこにだけ水があったんだろう? ウォーターイズファイン。なんかいい眺めだった。

夢(眠っているときにみる方の)

(亀入り箱の宅配便を目撃した女、その後。) 猛暑は過ぎたが残暑が厳しい。タンクトップを着て百貨店に入ると、キンキンに冷えた店内にはファー付きのコートやウールのニットが陳列されている。「これはこれは不健康な。」女は思わず声に出した。急激に肩や…

Love On The Left Bank

セーヌ左岸の恋作者: エド・ヴァン・デルエルスケン,Ed van der Elsken,大沢類出版社/メーカー: エディシオントレヴィル発売日: 2003/02メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (13件) を見る彼らは善人なのか悪人なのか。 絶望しているのか希…

資産家家族の憂鬱

曇り空はエディンバラの気分。 家の中はしっちゃかめっちゃか。 おとうさんはアル中で、 おかあさんは発狂寸前なんだって。 あたしはヘッドホンをしてすこし踊る。 おなかが痛い気がするけど無視する。 こんなことしてる場合じゃないや。 もっと覚えなきゃ …

雨と川

雨は埃の匂いがする。 生乾きの洗濯物はいやだけど、 雨の匂いはきらいじゃない。 なんでだろう、眠くなる。 いま降っているこの水は、 やはり汚れているんだろうなあ。 だけどここから少し、車で行くと 川にはメダカがたくさん住んでる。 あれけっこう感激…

うっかり寝てしまった黄昏時。見た夢は、今日見た映画の影響がもろに感じられたはずなのに、覚えているのは全く関係のない最後の部分だけ。その前が楽しそうだったのにな。 初めて入った蕎麦屋は昔からある、どっしりとした木の内装がいい感じで、テーブルも…

Concrete Jungle

地下鉄の駅から地上に上がったときに感じる焦げるような暑さ(熱さ)は都会特有のもので、それに慣れない田舎者の私は、いつも少し歩いただけで消耗してしまう。昨日も同様だったので、某ヒルズにある某インテリアショップが運営するカフェで、ランチと一緒…

女はいつも通り、荷物を受け取りにやってきた。彼女は誰にも自分の住所を教えず、小包はもちろん葉書一枚でさえ、郵便局や宅配便の営業所に留め置くよう指示していた。そこの営業所はいつも殺風景であちこち埃をかぶっており、その灰色の室内に女性社員の化…

カメラ

目の前で食事を口に運ぶ男に対し、女は思っていた。この人が死んだら私はどうなるだろう。 そしてすぐに、誰かに対してそんな考えを持つのは初めてだと気づいた。寂しいとか、生活に困るとか、そんな表層的な、物質的な、普遍的過ぎることはさておき、たとえ…

麦藁帽子

小学校の夏休み。お盆を過ぎたあたりに登校日があって、その日を期限に定められた分の宿題を持って行った。荷物が少ないのでランドセルの必要はなく、各自好きな鞄を持って行ってよいことになっていた。服も私服だったかもしれないけれど、よく覚えていない…

Rainin' in paradise

私は文章を書こうとすると暗く不穏なものになる傾向が大いにあり、でも最近は穏やかに楽しく過ごせているので、書いたのがほんの数日前でも、自分の文をここに載せる気になれない。別に浮き沈みが激しいわけではなくて、たった今でも何か書き始めたらきっと…

Within a mile

日々に追われて何も吸収できずにいるから、何の言葉も湧き出ては来ないし、何も欲しいと思わない。なんて、四半世紀近くを生きてきて、巧くなったのは言い訳だけか。 一人でビールを飲んでいた店でかかっていたのは、コステロの“Alison”。“ I know this worl…