精神感応

きっかり11ヶ月前の日記です。

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 たとえばアンテナのようなものがあって、周波数が合う人の思考がリアルタイムで分かったりする。近しい友人やきょうだいと、同時に同じことを考えたり、同じ歌をうたったりするとか。好きな人が寝込んでいるビジョンが脳裏に飛び込んできたとき、その人が本当に風邪をひいていたとか。そういうことはきっと偶然ではない。
 先日、うちの愛犬の首右側に腫れ物ができていたので、父と姉が病院に連れていった。半時間ほど経って、私は自分の首右側がちくりと痛むのを感じた。帰宅した姉に診察内容を尋ねると、注射器で患部の採血をしたのだと言う。私が感じた痛みは、きっと彼の痛みであったのだと思う。

 そしてそのアンテナで感知できない情報までを求めることを、人はおそらく「我儘」と呼ぶのではないだろうか。

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最後の一文に関して私は今でも何ら異存がありません。私は自分の「我儘さ」を押し殺して、なんとか隠し通そうとして生きています。