I don't want to grow up

先日ここで、ジム・ジャームッシュ監督について「結構PVを撮ってるようですが、」と書いた手前、もう一つくらい載せないといかんと思い、これを選びました。泣きメロだし。

Tom Waits“I don't want to grow up”
Directed by Jim Jarmusch

小さなステージで小さなマイクに向かって小さなギターを弾き狭苦しそうに歌うトム・ウェイツの姿、これはまさしく『不思議の国のアリス』ではありませんか!ここで再三引き合いに出してきた*1アリスが私の意図とは無関係に現れてつい、これは何か意味があるに違いないと勘繰って、世界は繋がっているのだともっともらしく言ってはロマンチストぶりたくなってしまうなあ。
この曲は'92年リリースのアルバム“Bone Machine”に収録されているそうです。

そして'95年には、彼らがカバーしています。

Ramones“I don't want to grow up”

'95年。パンク・ムーヴメントは誕生したとされる時から既に約20年が経ち、それは儚い歴史の1ページとして、過去の遺産として祀られていたように思います。そんな時代にラモーンズは進行形でこんな音を出していました・・・これをパンクと呼ばずして、何と。

*1:というほどではないのにそう感じるのは、私がシュヴァンクマイエルや夢といったことについて考えるとき、それがアリスに直結しているからです。