R.I.P. King of Pop

 ブログの更新に関して微塵もプレッシャーを感じていない私だけれど、死に関する本について書いたのを最後に2か月半も更新をしないのではさすがに、なんかよろしくないのではないか。と思っていた。書くことも無くはないし、中途半端な下書きもいくつかあるし、でも結局「死」にまつわる話になってしまうのはなんの因果か。
 2009年6月25日、マイケル・ジャクソンが死んだ。
 ただの偶然だけど、その3、4日前私は彼の話ばかりしていた。「最後の公演」のこととか、『キャプテンEO』のこととか、“We are the World”でマイケルだけ2回歌ったこととかだ。ただの偶然だけど、彼の追悼番組を見ているとき、アンテナがどうとかでそのチャンネルだけ映らなくなった。ただの偶然だけど、彼が死んだと推定される時刻「2:26」は私の生まれた月日と同じ数字だった。私は彼のファンじゃないから、ただの偶然に間違いはなかった。
 私は彼のファンじゃない。でも好きだ。誰よりも歌が巧く、誰よりも踊りが巧く、何のジャンルにも属さず、誰にも似ておらず、誰も真似ることができないからだ。唯一無二というのはそれだけで美しいと思う。おまけに彼は誰よりも純粋な心の持ち主のように思われた。そのおかげでしばしば奇人扱いされていたのは周知である。
 私は彼のレコードを1枚も持っていない。だけど彼がいなくても本当に世界はやってゆけるのだろうか?と心配になってしまう。急激にバランスを崩してしまうのではないか?と。彼はそれぐらい偉大な芸術家だったと思う。キング・オブ・ポップという言葉でも足りないぐらいだ。