池田晶子『死とは何か さて死んだのは誰なのか』

死とは何か さて死んだのは誰なのか

死とは何か さて死んだのは誰なのか

池田晶子著『死とは何か さて死んだのは誰なのか』

 私は彼女の作品はほんの数冊しか読んでいないけれど、とってもためになるし何度も読みたいし、何といっても面白いと思う。哲学というのはあたり前のことをあたり前でないかのように考える学問、というようなことを大学の先生に言われたことがある*1のだけど、池田氏は、そのあたり前のことをあたり前に考えて死ぬまで考え抜いた方。専門用語を使わず、「「哲学」から哲学を解放した」などと評されています。

 でもね、私がこの人をすごいと思う一番のポイントは、「美人である」ということなのです。
 顔の造作は遺伝だから仕方ないじゃん、と思う方がいらっしゃるでしょうが、じゃあ哲学者になれますか?並大抵の努力とセンスではなれないはずです。彼女は美人な上に哲学者なのです。これはすごいことだと思います。そしていつの世も、偉大な人というのはグッドルッキングなのだなあ、とも。ダヴィンチ然り、チェ・ゲバラ然り、サルヴァドール・ダリ然り。ピカソもなかなかキュートだし、文学の世界には特に多い気がしますね、イケメン。

 ちなみにこの本は、池田氏の未発表原稿などをまとめた3部作のうちのひとつで、まだ読み始めたばかりなので感想は書きませんが、サブタイトルの「さて死んだのは誰なのか」というのが彼女が自ら考えた墓碑銘だと知り、そのカッコイイ逝き方に鳥肌立ったので紹介してみました。

*1:これってあたり前のことだと思うんですけどぉ、なんて私が発表で言ったから。今思えば勉強不足丸出しの失言でしかなかった・・・けど心優しい先生は怒りませんでした。