雨傘

 椎名林檎TOKIOに曲提供してるというのを最近知って、なかなか面白いじゃん、と思っている。そういやTOKIOってバンドだったね!って思い出して新鮮な気持ちになったし、他の椎名作品と同様に音域の広い歌を、長瀬智也が一生懸命歌う感じもなんというか、「日本的」でよい。昨今のJ-POPにおいては「苦しそうに歌う」のが売れる条件のひとつみたいになっている気がしてるのですが、それはやはり「清貧」の精神というか、転んでも転んでも頑張る岡ひろみの方が、容姿端麗で金持ちで余裕綽綽のお蝶夫人よりも主人公にふさわしいのと同じことなのでしょうか。

 ちなみに私はガイジンなので傘を持ちません。マジで一本も持ってないです。デキル女の必需品、折りたたみ傘など言わずもがなです。くせ毛なので濡れるとまずいけど、極端な話そういう場合、傘買わないで帽子買うかなってぐらい。というのも「傘」というモノに疑問があるからなのですよ。傘ってなにあれ?これだけ科学が進歩した21世紀に、これほど不完全な道具しかつくれないのかと思うと不思議で仕方がないのです。材質や製造過程は変われど、基本的な形はずーっと変わってないわけでしょう?まあ和傘はカッコイイと思いますが、それは造形の面においてであって機能の問題はまた別だし。それに大体、懐古趣味みたいな嗜好をぶら下げてる私が、こんなアナログな道具を好きになれないというところが奇妙奇天烈なわけで・・・
 と考えていたら無性に傘が欲しくなってしまった。ぎゃふん。